INFORMATION 新着情報
2020.02.08
COLUMN
仕立ての良いスーツとは③
スーツには直線的なパーツというのは存在しません。
なぜなら、人間の体自体が直線的な部分がないからです。
首の裏のパーツを上襟と呼びます。
もともとやや直線的に裁断されたこの上襟を丁寧なアイロンワークによって立体的に湾曲させる『殺し襟』という技術があります。
ここのパーツは2枚に分割すれば格段に時間が短縮できるのですが、着心地や首へのあたりの良さを考えると時間はかかっても1枚襟をこだわる仕立てこそがホンモノです。
このような『クセ取り』という技術は、良い仕立てのスーツには至る所に施されています。
スーツ姿を綺麗に見せるには、体に沿ったスーツである必要がありますからね。