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2019.06.12
COLUMN
スーツの季節について
ご存知の通り、スーツには季節ものがあります。つまり、春・夏・秋・冬物があります。
では、実際には季節ものは何が大きく違うのでしょうか?
いくつも要素がありますが、ここでは3つに絞ってお伝えしたいと思います。
1つ目は、素材です。
例えば、暑い夏はキッドモヘアやリネン、化学繊維を使った生地が多いです。
逆に冬は保湿性や保温性を重視するため、ウールやカシミアが多いです。
2つ目は、重量です。
一般的に、1㎡あたりの重量でスーツの生地の重さを表示します。合物(通年着れるもの)で260g/mとかで、夏物になるほど軽く、夏物だと200g/㎡前後の重量です。
冬物だと、300g/㎡くらいでしょう。
3つ目は、織り方です。
夏物は「トロピカル」という平織り(1対1の割合で縦糸と横糸を織っていく)の生地が多く、冬物は起毛したフランネルという生地が有名です。
また、上記でご説明した、重量が300g/㎡のものでも夏物があります。それは、打込みといって、あえて粗く織ることで、通気性と生地の強度の両立を保っています。
春物に関しては、夏物よりちょっと厚手のもの。→SS物(スプリングサマー)
秋物に関しては、冬物よりちょっと薄手のもの。→AW物(オータムウィンター)
という感じです。だいたい両方重量は同じですが、夏・冬どっち寄りかという点で異なってきます。